大学生活でよくある「情報に関するトラブル」を避けるために、情報リテラシーを身につけましょう。以下の4つについて学びます。
- 著作権
- 個人情報
- SNS
- インターネット
目次
著作権
著作権(copyright)とは、創作した人の権利を守るためのルールです。
- 著作権はいつ発生するのか
- 著作権は、創作した人に自動的に発生する権利です
- 登録や申請は必要ありません
- 著作権が保護する範囲
- 文章、画像、写真、音楽、動画、イラスト、ソフトウェアなど、あらゆる創作物が対象となります
- 禁止されている行為
- 無断での複製やアップロードは原則禁止です
- 私的利用の範囲を超えた複製は認められません
- 引用(quotation)について
- 条件を満たした場合に限り、例外的に引用することが認められています
- 既に公表された著作物であること
- 公正な慣行に合致すること
- 報道、批評、研究などの正当な目的の範囲内であること
- 出所を明示すること
- 条件を満たした場合に限り、例外的に引用することが認められています
著作権について学びましょう(10分28秒の動画です)。
大学生活における著作権
- 授業での利用
- 授業内で資料として用いるのはOKです
- それをインターネット上に公開することはNGです
- 講義スライドの撮影とSNS掲載
- 講義資料を撮影してSNSにアップするのはNGです
- レポートでの引用
- 自分の文章がメイン、引用物がサブの関係でなければいけません
- 出典の明記が必要です
- 必要最小限の範囲で利用します
- ポスターなどの掲示物
- アニメキャラクターやブランドロゴを無断で使用するのはNGです
- アニメキャラクターやブランドロゴを無断で使用するのはNGです
個人情報
個人情報とは、特定の個人を識別できる情報です。その情報単体で識別できなくても、他の情報と組み合わせることで識別可能になるものも含みます。
- 吉田先生:個人情報ではない
- 日本経済大学+吉田先生:個人情報である
- 基本的な情報
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、学籍番号 など
- 画像
- 顔の写った写真、学生証のコピー など
- アカウント情報
- SNSアカウント名 など
- 個人識別符号
- IPアドレス、端末ID、指紋データ など
大学生活における個人情報
個人情報は「勝手に集めない」「勝手に使わない」「勝手に公開しない」が原則です。
- SNSでの無断公開禁止
- 他人の個人情報を本人の同意なくSNSで公開するのはNGです。氏名や電話番号、メールアドレスだけでなく、プライベートな情報も含まれます
- 写真投稿のルール
- 顔や名前がはっきり写った写真を投稿するときは、必ず本人の許可が必要です。タグ付けする時も注意が必要です
- アルバイト先での守秘義務
- アルバイト先で扱う顧客情報や会員情報を外に持ち出してはいけません。SNSで投稿するのもNGです
- 学内システムの画面共有
- 大学の成績画面や申請システムのスクリーンショットをSNSに載せるのはNGです
SNS
SNSは世界中に情報を公開しています。
- デジタルタトゥー
- 一度インターネット上に公開した情報は、スクリーンショットやアーカイブ化によって削除できません
- 完全な匿名は難しい
- 匿名アカウントであっても、過去の投稿やIPアドレス、位置情報や写真の背景などから特定されることがあります
- 「限定公開」の罠
- DM(ダイレクトメッセージ)や鍵アカウントであっても、スクリーンショットなどにより外部に漏洩したり拡散する可能性があります
SNSについて学びましょう(9分35秒の動画です)。
大学生活におけるSNS
- バイトテロ
- アルバイト中に冗談のつもりで不適切な行為をしたり、SNSに投稿する
- 生じた信用喪失について、損害賠償を請求される可能性があります
- 無断でタグ付けする
- 友人と撮影した写真に無断でタグ付けするのはNGです
- 機密情報の映り込んだ写真を公開する
- 写真の背景に成績や顧客情報のような機密情報が映り込む場合があります
- 無断掲載
- 講義資料やテスト問題を無断でSNSに掲載する
- 不適切な発言
- 差別的、攻撃的な発言を冗談のつもりで投稿する
インターネット
「無料」や「お得」に騙されないようにしましょう。
- 著作権侵害
- 違法アップロードされた映画、アニメ、ドラマ、音楽、マンガ など
- アップロードした人だけでなく、利用した人も責任が問われる可能性があります
- ウイルスやスパイウェア
- ゲームやアプリなどのソフトウェアを無料ダウンロードして、ウイルスやスパイウェアに感染することがあります
- 自分の端末だけでなく、大学のネットワーク全体に被害が拡大することがあります
インターネットについて学びましょう(8分4秒の動画です)。
大学生活におけるインターネット
- 無料で楽しめるコンテンツは無い
- 無料で完全に楽しめるコンテンツはありません
- YouTubeなどメジャーなプラットフォームでも、違法のコンテンツはたくさんあります
- インターネットの仕組みなどを学ぶ
- インターネットの仕組みがわかると、フィッシングサイトや偽サイトに気づくことができます
- 電子メールもまだまだ重要なツールですので、正しい使い方を身に着けましょう