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情報は説明するのが難しい
「情報」は目に見えないものなので、説明することが難しいです。
辞書では
- ある事柄についての知らせ
- 判断や行動するために必要な知識
と曖昧に定義しています。
現代社会における「情報」という言葉が指すものは何でしょうか?
いろいろな人が考えてきた情報の定義から探ってみましょう。
いろいろな人による情報の定義
A:人をドライブさせるためのガソリン
津田大介(日本のジャーナリスト)は「情報とは何か?」という問いに対して
- 人々が動き出すきっかけを与えるもの
- 人をドライブさせるためのガソリン
と答えている。
B:JISによる「情報」の定義
日本における工業製品の様々な規格を定めているJISによると、情報とは
事実、事象、事物、過程、着想などの対象物に関して知り得たことであって、概念を含み、一定の文脈中で特定の意味を持つ物
としている。
C:ユネスコ情報管理用語集による情報の定義
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)によると、情報は
- 伝達される事実
- 情報の事実や概念を表現するために使用するメッセージ
- 人間がデータを表現する際に用いるきまりに基づき、データに指定する意味
- 知識を増すために事実や概念を伝達する過程
- コミュニケーションによって増加した知識
としている。
D:不確実性を減らすもの
J・R・ガルブレイス(アメリカの経済学者)は
「職務を完遂するために必要とされる情報量と、すでに組織によって保有されている情報量とのギャップ」を「不確実性」と呼んだ。この「不確実性」を減らすものが情報である、と考えることもできる。
また、クロード・シャノン(アメリカの数学者)とウォーレン・ウィーバーは「情報とは、不確かなものを削減するもの」だと述べた。
E:データ、情報、知識、知恵
村上泰亮(日本の経済学者)は「一定の体系のもとで整理された知識」を「情報」としている。
データ | ものごとの動きや性質を整理し、文字や数値といった形式で表現したもの |
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情報 | データのうち、判断するのに使われたものや知識を強化したり、修正したりするのに役立った物 |
知識 | 体系的に組み立てられた情報の集合 |
知恵 | 知識を実際に役立てるときのもの、または知識によって得られる、ものごとを理解する能力 |
情報とは
おおまかな結論1:情報とは
情報がある場合とない場合とで行動が変わるらしいので、情報とは、「人に行動させるもの」と考えることができます。
おおまかな結論2:情報とは?
わたしたちは、問題が発生したときや、問題を解決しようとするときに情報の重要度に気づきます。このことから情報とは、「問題を解決するために必要なツール」であると考えることができます。
情報を可視化する
見えない情報を計測する
情報の「量」を想像する
- 1文字(アルファベット)=1Byte
- 5分間の音楽(MP3)=5MB(5000000B)
- 1枚の写真(4K:3840×2160)=30MB(30000000B)
- 2時間の動画(フルHD:1920×1080)=16GB(16000000000B)
日本における情報の流通量

2013年付近を境に、情報の流通量が急激に増加している。
情報の種類
一次情報 | 自分がみたこと、経験したこと |
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二次情報 | 一次情報を聞いたり読んだりまとめたりしたもの |
三次情報 | 情報元がわからないもの |
情報の価値は、一次情報、二次情報 >>> 三次情報