目次
情報には2種類ある
情報はいくつかの分類方法がありますが、「ストック情報」と「フロー情報」という2種類に分ける方法は情報の取り扱いを考えるときにとても便利です。
教科書や資料のような「ストック情報」と、会話やニュースのような「フロー情報」について学びましょう。
ストック情報とは
ストック情報とは、後から何度も見たり利用したりされる、蓄積された情報のことです。
ストック情報の例
- 業務マニュアル
- 議事録
- 顧客データ
- 企画書/設計書
- 辞書/教科書
- Webサイトの「会社情報」 など
ストック情報の良い点
- 再利用できる:後から何度も見返して活用できる
- ナレッジになる:ノウハウが蓄積されることで、業務が人に依存してしまうのを防げる
- 効率化できる:過去の情報をすぐに参照できるため、同じ作業を繰り返す手間が省ける
ストック情報の扱い方
- 正確にする:残すべき情報かどうかを判断し、正しい情報のみを残します
- 整理する:カテゴリーやタグ、検索を使って情報を探しやすくします
- 更新する:常に最新の状態に保つために、定期的に更新したり不要な情報を整理したりします
フロー情報とは
フロー情報とは、その場ですぐに使われ、価値が失われる一時的な情報のことです。
フロー情報の例
- 日常会話
- チャットでのやりとり
- 電話やビデオ会議でのやりとり
- 業務連絡
- ニュース速報
- Webサイトの「お知らせ」 など
フロー情報の良い点
- キャッチーである:他の人が知らない情報である可能性があり、価値があり魅力的である
- リアルタイムである:鮮度やスピード感の高い情報のやりとりができる
- 気軽である:情報の重要度を問わないので、誰でも簡単にやりとりできる
フロー情報の扱い方
- 早く発信する:できかぎり早く情報発信します
- シェアする:広く知られるように、共有しやすい形で発信します
- ゆるやかに整理する:ハッシュタグなどを使いゆるく整理しておきます
ストック情報とフロー情報の比較
| 項目 | ストック情報 | フロー情報 |
|---|---|---|
| 特徴 | 後から何度も活用される | 一時的に使われる |
| 具体例 | マニュアル、教科書 | 会話、チャット |
| 役割 | 業務の遂行、知識の蓄積 | コミュニケーション、情報共有 |
| 扱い方 | 正確に | 早く |
ストック情報とフロー情報は相互に変換する
ストック情報とフロー情報は、その扱い方によって相互に変換することがあります。また、ストック情報が別のストック情報になったり、フロー情報が別のフロー情報になることもあります。
| ストック情報が別のストック情報に | 論文が引用される |
|---|---|
| フロー情報が別のフロー情報に | SNSの投稿がシェアされる |
| ストック情報がフロー情報に | 本の文章が注目されSNSで広まる |
| フロー情報がストック情報に | 会話が議事録にまとめられる |