ある要素を他の要素よりも目立たせるには、無意識でも気が付くことができるデザインの要素を用いるとよいです。これを「前注意的(pre-attentional)な要素」と呼びます。

上の図のように、同じ大きさの青い四角形が並んだデザインにおいて、任意の四角形を目立たせるにはどうすればよいしょうか。
目次
色調
- 周囲の要素と色調を変えると、目立たせることができます
- 同系色よりも「補色」を用いるとより目立たせることができます

位置と整列
- 周囲の要素と位置を変えると、目立たせることができます
- 人間は複数の要素を見ると並び方に何らかのルールを見出そうとします。そのルールに反した位置にあるものは他のものより注目しやすくなります

明度
- 周囲の要素と明るさを変えると、目立たせることができます
- 全体が暗いときに、目立たせたい要素が明るいと、ポジティブな印象になります
- 逆に、全体が明るいときに、目立たせたい要素が暗いと、ネガティブな印象になります

向き
- 周囲の要素と角度を変えると、目立たせることができます
- 「位置と整列」と同様に、ルールに反した角度であるものは他のものより注目しやすくなります

彩度
- 周囲の要素と鮮やかさを変えると、目立たせることができます
- 彩度の低いものの中に、彩度の高いものを配置する使い方が効果的です

大きさ
- 周囲の要素と大きさを変えると、目立たせることができます
- 相対的に大きいものが注目を集めます

質感(テクスチャ)
- 周囲の要素と質感(テクスチャ)を変えると、目立たせることができます
- 表面の柄や模様などからうける質感の違い、テキストのフォントなども影響します

形状
- 周囲の要素と形状を変えると、目立たせることができます
- 認識しやすい反面、デザインとしては全体の統一感を保つのが難しくなります
