色は様々な情報を持っています。色が想像させるモノやイメージを理解し、視覚的なデザインに使うことで、発信する情報量を増やすことや、逆にデザインの要素を減らすことができます。

色が持っている情報
- 「男性=青」「女性=赤」というのは多くの国や文化で共通している色のイメージだと言われるが、このようなケースはめずらしいです
- 色が持っている情報は、文化や時代、国や地域によって異なります

色が持っている情報を書き出してみよう
次の用紙に、色が持っている情報を記入していきましょう。
色が持っている情報の例
Red:赤色が持っている情報
- イメージ
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情熱、危険、興奮、革命、勇気、愛国心、怒り、力、攻撃、野蛮、赤字、セール、採点
- モノ
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火、血、トマト、イチゴ、鳥居、毒、ポスト、消防車、紅葉、口紅、日の丸、スポーツカー
- 解説
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赤色は強調や目印として便利な色です。特に印刷などでよく使われる白と黒で構成されたデザインには優れたアクセントになります。赤色は、度合いの高さなどの表現にも用いられます。


Yellow:黄色が持っている情報
- イメージ
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軽快、陽気、冗談、明快、親切、不快、乾燥、日光、注意、ポップ、コメディ
- モノ
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バナナ、アシナガバチ、カレー、重機、光、雷、警告灯、太陽、砂、卵
- 解説
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赤と同様、視線を集める効果があります。黄色は白などの明るい背景では目立ちにくいため、輪郭線を使ったり、暗い色の上で使うことで効果を発揮できます。


Green:緑色が持っている情報
- イメージ
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平和、自然、エコロジー、安全、新鮮、若さ、繁栄、回復、安定、癒し
- モノ
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葉、野菜、緑茶、メロン、キュウリ、カエル、エメラルド、ピーマン
- 解説
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緑色は彩度を上げると現代的な印象に、逆に彩度を下げるとアンティークな印象になります。


Blue:青色が持っている情報
- イメージ
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鎮静、清涼、爽快、清純、清らかさ、冷静、内気、悲哀、失望、憂鬱、理知的
- モノ
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海、空、水、地球、涙、雨、トルコ石、ジーンズ
- 解説
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青色は赤色の補色ではありませんが、赤色の逆の役割を担うことがあります。度合いの低さなどの表現によく用いられます。


Purple:紫色が持っている情報
- イメージ
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威厳、優雅、気品、王位、心配、権威、好奇、緊張、魅力
- モノ
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ナス、袈裟、仏具、アメジスト、紫外線、ブドウ、スミレ
- 解説
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紫色のもつ気品や高貴さを活かすには、彩度の調整と全体の中での使用割合の調整がポイントです。


Brown:茶色が持っている情報
- イメージ
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渋さ、老年、高級、練達、豊穣、自然、田舎、素朴、頑固、保守、伝統
- モノ
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革、毛皮、馬、日焼け、土、ビール、コーヒー、チョコレート、木材、パン、葉巻
- 解説
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茶色は「高級」と「素朴」という一見真逆の情報を併せ持ちます。これは「歴史がある」ことを共通項としています。


Orange:橙色が持っている情報
- イメージ
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快活、温暖、健康、喜び、元気、騒々しさ、娯楽、実り、夕方、夏、美味しさ
- モノ
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オレンジ、太陽、柿、ニンジン、カボチャ
- 解説
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橙色は食べ物の表現には欠かすことのできない色です。また活発さや元気さを表す色でもあり、赤色や黄色の代わりとして使われます。


Pink:桃色が持っている情報
- イメージ
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女性、かわいらしさ、甘さ、恋、幼稚、春、華麗、妖艶
- モノ
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桃、晴れ着、桜、肉球、リボン
- 解説
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桃色は若い女性や幼児、小さな動物をイメージさせます。色の個性が強いため、白や黒、灰色などの無彩色とは相性が良いですが、有彩色(白色、黒色、灰色以外の色)との組み合わせはぶつかり合う場合があるので、同時に使う場合は彩度や明度を調整する必要があります。


White:白色が持っている情報
- イメージ
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清潔、潔白、清楚、優美、上品、冷たさ、平和、純情、無邪気、貞操、希望、冬
- モノ
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雪、雲、ご飯、牛乳、白衣、ウェディングドレス、病院、砂糖
- 解説
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白色はすべての色との相性が良いです。背景色としてだけでなく、有彩色を背景色とした時には主役にもなれます。ただ、白の上に白を置く際は輪郭線や影などで存在を強調する工夫が必要です。


Black:黒色が持っている情報
- イメージ
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暗黒、闇、罪悪、死、厳粛、悲哀、神秘、深遠、悲しみ、邪悪、高級、誠実、無個性
- モノ
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髪の毛、喪服、液晶画面、タイヤ、炭、墨、鎧、新聞
- 解説
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黒色も白色と同様、すべての色と相性が良いです。ただ、黒が持つイメージはネガティブなものが多いので、使用する量には注意しなければなりません。


Gray:灰色が持っている情報
- イメージ
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平凡、憂鬱、退屈、陰鬱、調和、曖昧、中立、地味、不安、没個性、ハイテク、未来
- モノ
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灰、曇り空、煙、アスファルト、コンクリート、都会、ネズミ
- 解説
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灰色も白や黒と同様、いろいろな色と組み合わせることができます。都会、ハイテクといった、有彩色だけでは表現できない情報を補助します。特に明度の高い色や蛍光色と組み合わせるとスポーティーで未来的な印象をあたえることができます。

