「良いデザイン」は人によって違うものなのでしょうか。良いデザインについて考えます。
目次
良いデザインとは
- 一般的に「良いデザイン」とは
- A:多くの人が心地よく感じるデザイン
- B:多くの人が魅力的に感じるデザイン
A:心地よく感じるデザイン
デザインが心地よく感じるのは、デザインのリズム感が心地よいから。
デザインのリズム感が心地よいのは、デザインが数学的/物理的に安定しているから。
数学的/物理的に安定している
- 比率
- シンメトリー
- パターン/フラクタル
- らせん
比率
デザインが黄金比、白銀比、正方形の比率になっていると、数学的/物理的に安定します。
黄金比
- 1:1.618
- 主に西洋で好まれるます
- 例)名刺、ディスプレイ、ピラミッド


白銀比
- 1:1.41
- 主に日本で好まれるます
- 例)A4などのコピー用紙、伽藍配置(仏教寺院の建物の配置のこと)


正方形
- 1:1
- 地域を問わず好まれます
- 黄金比や白銀比のベースにもなるります


シンメトリー
デザインに「対称」が存在すると、数学的/物理的に安定します。
鏡像対称/線対称


回転対称/点対称


パターン/フラクタル
デザインに「繰り返し」が存在すると、数学的/物理的に安定します。


らせん
デザインに「対数らせん」や「アルキメデスのらせん」が存在ると、数学的/物理的に安定します。


B:魅力的に感じるデザイン
デザインを魅力的に感じるのは、人間に似ているデザインだから。
人間に似ているデザインが魅力的なのは、自然の中でみることができるデザインだから。
自然の中でみる
- 黄金比、正方形
- 輪郭線バイアス
- 擬人化形状
- ベビーフェイス効果
輪郭線バイアス
鋭角な部分をもつデザインよりも、緩いカーブをもつデザインのほうが好まれます。


擬人化形状
形状やパターンが人の形に似ていると認識されたとき、注意を引きつけられます。


ベビーフェイス効果
赤ちゃんにみられる顔の特徴(丸顔、目の割合が大きい、鼻が小さいなど)をもつ人や物は、相対的に良い印象をあたえるます。

